お取引について、私からご理解とご協力をお願いしたいことをまとめました。主にお金と権利に関わることです。
ご依頼・ご相談の前に、ぜひご一読ください。
「見積をください」と言われるととても悩みます。誠実に、お互いに適正な見積を出したいと思うからこそ、内容を詳しく聞きたいです。
私の場合はとにかく、具体的なのが助かります。
私の見積は①作業コスト②使用料の二点を考慮して決めています。
作業コストの見積には「サイズ」「複雑さ」「点数」「制作期間」、使用料の見積には「媒体」「使用期間」が必要となるので、具体的に教えて欲しいのです。
「先に金額をおさえたくて…」「イラストの詳細はまだ、具体的じゃないんだけど…」というご事情もあるかもしれません。「絵について何も分からないから、サイズやモチーフの描き込み量について聞かれても答えられない」と言われることもあります。
でも私は、曖昧なのが苦手です。何を描くか分からないのに、数字を出さなくてならないという状況に、私は困ってしまうのです。
このような時、私が心がけていることは次の二つです。
一つは、見積を概算→正式と二段階で出すことです。
まだ曖昧な状況では、自分の経験と相場感から、幅をもたせた数字でお答えする。これは考えられる作業量や媒体の展開など「可能性」を盛り込むので、どうしても数字の幅は大きくなることをご了承いただければと思います。
作業量や使用用途が詳しく分かったら、「見積書」として正式な金額をお伝えするようにしています。
もう一つは、ご依頼をお考えの方にご理解とご協力をお願いします。
私は「日本イラストレーター協会」の料金相場を参考にしています。
ですので、事前にこのサイトで、大まかにでも費用感をイメージしてからお問合せいただけますと、期待のすり合わせがスムーズです。
あらかじめ予算が決まっている場合にも「費用はここまで、と考えてるんだけど」とハッキリ伝えていただいた方が、話が早いです。
「それならここまで出来ます」と具体的にお答えできるからです。
具体的なのが助かるのは、何を描くかのご指示も同じです。
絵柄の印象のためか「やさしくて温かみのある絵を描いてください」とよく言われますが、それらは何を描いてもにじみ出る、私の絵の個性です。それを目的に描くことはできないのです。
「何を描くか」から、イラストの達成したい目的と効果に沿ってイメージを探っていくのが私なりのやり方です。
このモチーフを選んだ理由は何ですか、それならこういう構図、他にこんなモチーフも目的に合いそうですよね等…
まずは思い切って、具体的に〇〇をモチーフに描いて、と言ってみてほしいのです。
それを私が描いたら、どんな表現になるのか…ワクワクしませんか?
美容院でおまかせにしたら、気に入らなかった経験はありませんか?髪はまた伸びますが、イラストはそうはいきません。
お気に入りの髪型にしてもらうには、理想とする雰囲気の他に、具体的な条件も必要なはずです。そのために、ヘアカタログ等を使って「こんな感じ」と具体的に伝えますよね。
美容師の方はプロだから、最大限希望に応えつつ、技術でもってその人だけの髪型を創り上げるわけです。
イラストのご依頼も同じです。
それでも具体的な言葉にならない場合、私から、目的と効果のためのイラスト企画を作ることも出来ます。その場合は、イラストの「設計料」としてコストを制作費用に計上いたします。
著作権、版権はイラストレーターに帰属します。
お支払いただく料金は「1号・1媒体・期間内で1回で使用するための料金」であり、二次使用や別の媒体に使用する場合は新たな料金が発生します。
(著作権法第28条 / 二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)
著作権譲渡は行っておりません。著作権や版権を譲渡する場合には、正式な譲渡契約書の取り交わしをお願いします。
※ただし著作権譲渡でも「著作者人格権(公表権・氏名表示権・同一性保持権)」は第三者へ譲渡・相続不可の権利でイラストレーターに残ります。つまり著作権の譲渡=著作財産権の譲渡にあたります。
参考:公益社団法人著作権情報センター《著作者にはどんな権利がある?》
・データの改ざんは禁止します。デザインレイアウト等の確認以外では納品の状態でご使用ください。
※改ざん例…パーツの分解、色の変更、一枚絵から人物だけ抜き取り別のことに使用するなど
・掲載時の表記は「にしはらあやこ」でお願いいたします。
・制作物はサイトやSNSでご紹介する場合がございます。
着手後のキャンセルはご遠慮ください。
キャンセルには打合せ・ラフ作成・調査取材等、それまでの作業量に応じて料金を頂戴します。
納品と請求書の送付は、併せて行っております。
支払条件(締日と支払日)については、最初のお取り決め通りお願いいたします。